「共生学校」構想「推進モデル」創設へ変更
2面記事文科省検討会議
通常学級での特別支援教育について議論する文科省の検討会議は15日、報告案について話し合った。
前回の会合で委員から指摘が相次いだことを受け、「共生教育推進学校」の構想は「共生教育の推進モデル」と変更。制度化についても書きぶりを抑えた。
文科省は前回の素案で、特別支援学校を含めた複数校を一体化した共生教育推進学校の制度化に向けて検討する方針を示していた。会合では、多くの委員から「唐突過ぎる」といった指摘や、名称の再検討を求める声が上がっていた。
報告案では、「共生教育の推進モデル」の創設の取り組みが必要とした。複数の学校で、それぞれの学校が持つ教育効果などを高め合いながら取り組もうとする教育委員会と学校をモデル事業として支援すると記した。
学校評価の項目や指標に、特別支援教育に関して必ず盛り込むことなどについても新たに今回加えた。
検討会議は次回の会合で報告案を取りまとめ、年度内に報告する予定だ。