中学社会で仮想世界旅行 「個別最適な学び」など報告
3面記事東京・多摩教育事務所
東京都多摩教育事務所は14日、本年度の多摩地区教育推進委員会報告会を開いた。本年度の研究主題は、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」。多摩地区の小・中学校が、ICT(情報通信技術)を活用してこの研究主題に迫った過程や成果を報告した。児童・生徒がそれぞれ自分用のコンピュータで習熟度や関心に応じて学習を深めた後、一つの画面に複数の児童・生徒が意見などを書き込むといった実践事例が目立った。
このうち、中学校社会科の地理的分野では、「世界各地の人々の生活と環境」の単元について報告があった。生徒がそれぞれ調べたことを「バーチャルツアー」としてまとめ、コンピュータを通して世界旅行を体験したという。
研究に当たっては、文科省の考え方に基づき、個別最適な学びを「指導の個別化」と「学習の個性化」に分類。それぞれ、一つの目標に向かって児童・生徒が異なる方法で学習を進めること、異なる目標に向かって学習を深め、広げることと位置付けて学習活動を構成した。