アメリカザリガニ 6月から放流禁止に
1面記事 学校で飼育される機会の多いアメリカザリガニについて、6月1日から野外に放出したり販売したりすることを原則禁止とする政令を政府は1月20日、閣議決定した。学校での飼育は禁じない。
アメリカザリガニは水生植物の消失や水生昆虫の局所的な絶滅を引き起こすなど、環境への悪影響が指摘されている。
昨年、改正外来生物法が成立。生態系などに被害を及ぼす可能性がある特定外来生物に関し、規制の一部を当分の間、適用除外できるようにした。
アメリカザリガニは6月1日から特定外来生物に加わる。特定外来生物は本来、無許可での飼育はできないが、アメリカザリガニは、今回の法改正で定めた「条件付特定外来生物」となり、引き続き飼育はできる。広く配る「頒布」は禁止だが、無償での譲り渡しはできる。
環境省は小学校向けの教材をホームページに掲載。外来生物問題を授業で扱うときの指導のポイントなども作成している。
同省は、飼育している生き物を野外に放出せず、最期まで飼い続けるように呼び掛けている。