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展覧会「諏訪敦『眼窩裏の火事』」開催中

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企画特集

府中市美術館

 府中市美術館は「諏訪敦『眼窩裏の火事』」を2022年12月17日(土)から開催している。
 本展では、緻密で再現性の高い画風で知られ、しばしば写実絵画のトップランナーと目されてきた諏訪敦の作品を紐解いていく展覧会。
 終戦直後の満州で亡くなった祖母をテーマにした『棄民』シリーズから最新作まで諏訪の近作を紹介し制作の深奥に迫る。
 丹念な取材と重層的な思索を経て、精緻な描写で描かれる諏訪の作品は、「視ること・描くこと」の意味を問い直す、野心的で今日的な意義をはらんでいる。
 本展では、終戦直後の満州で病没した祖母をテーマにしたプロジェクト『棄民』、コロナ禍の中で取り組んだ静物画の探求、そして絵画制作を通した像主との関係の永続性を示す作品群を紹介する。人間を描くとは如何なることか。絵画にできることは何か。ときに像主を死によって失うなど、忘れがたい人たちとの協働を繰り返してきた諏訪がたどり着いたのは「描き続ける限り、その人が立ち去ることはない」という確信にも似た感覚だった。
 諏訪には、ときに視野の中心が溶解する現象や、辺縁で脈打つ強烈な光に悩まされることがある。それは閃輝暗点という脳の血流に関係する症状で、一般的には光輪やギザギザした光り輝く歯車のようなものが視野にあらわれるという。現実には存在しない光、しかしそれは画家が体験したビジョンに他ならない。

【展覧会概要】

名称
 「諏訪敦『眼窩裏の火事』」

会期
 12月17日(土)~2月26日(日)
 ※月曜は休館

会場
 府中市美術館(東京都府中市浅間町1丁目3番地 都立府中の森公園内)

開館時間
 午前10時~午後5時
 ※入館は閉館の30分前まで
 ※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。

 公式サイト=http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

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