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理科で「図を描く」取り組みで学事出版教育文化賞

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最優秀賞を受賞した光成さん(手前中央)と、優秀賞を受賞した増田さん(同左)と津さん(同右)

広島・福山市の光成校長が受賞

 学事出版は1月26日、小・中学校、高校、特別支援学校などの優れた教育実践を発掘・顕彰する「学事出版教育文化賞」の表彰式を都内で開いた。最優秀賞に当たる教育文化賞は、広島県福山市立引野小学校校長の光成直美さんが受賞した。
 この表彰は今回で20回目。コロナ禍により、過去2年は表彰式の開催を見合わせており、学事出版の創立60周年という節目の年にようやく対面での開催に至った。
 50編の応募があり、2度の選考会を経て、教育文化賞と、それに次ぐ優秀賞を選んだ。それぞれの教育実践をつづった論文は、学事出版の雑誌に掲載する他、書籍化する場合がある。
 同小学校では、理科の学びの中で、「図を描く」手法を取り入れた。可視化することで「差異点や相違点」「比較・関係づける」思考を有効に働かせるという実践を進めた。
 優秀賞は京都市立上賀茂小学校事務職員(学校運営主査)の増田真由美さんと、北海道室蘭聾学校教諭の高津直人さんが受賞した。
 増田さんは学校事務職員の財務マネジメントを基軸に、教員との連携・協働によるカリキュラム・マネジメント、リソースマネジャーとして資源の開発、調達に取り組んだ。
 高津さんは「教育は人なり」の言葉を胸に、若手教員の成長を促してきた。自らミドルリーダーとしてコミュニケーションを図り、「自分の意見を言ったり」「考えを行動に移したり」することができるような職場環境をつくってきた。

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