都立高に「居場所カフェ」ソーシャルワーカー常駐 令和6年度に都教委設置
1面記事先行して都内の公立中学校内に設けられた「カフェ」=令和元年10月
東京都教委は、令和6年度までに進める都立高校の魅力化プログラムの案を公表した。令和6年度に、高校の校内に福祉系ソーシャルワーカーを常駐した「居場所カフェ」を1校に設置することなどを盛り込んだ。
不登校経験がある生徒らが通うチャレンジスクールに設ける。自宅でも教室でもないサードプレイス(第三の居場所)でソーシャルワーカーと生徒が日常的に人間関係を築くことで、不登校や中退の防止につなげたい狙いがある。
不登校生徒への支援では、都立学校に派遣している心理・福祉の専門職員による「自立支援チーム」を強化し、福祉系ソーシャルワーカーを増やす。
プログラム案には30の施策を盛り込んだ。令和5年度予算に盛り込んだ都立高校での民間事業者による「校内予備校」や、世界のSTEAM教育の視察事業なども載せている。
プログラムは、高校改革推進計画の後継の計画として作成する。計画期間はこれまでの10年から3年に改め、社会の変化により柔軟に対応できるようにした。
都教委はプログラムへの意見を募った後、年度内に正式に策定する。