新時代の学びに対応した教育環境向上と老朽化対策に 金属屋根材「スマートメタル」の重ね葺きリフォーム
15面記事金属屋根材「スマートメタル」でリフォームされた福岡県立玄界高等学校の校舎
ケイミュー
3期にわたった福岡県立玄界高等学校(古賀市)の屋根改修工事が完了した。「校舎は地元の記憶遺産である。過去の面影を損なうことなく自然の猛威から校舎を守り続け、末永く未来につなごう」。そんなコンセプトでリフォームが行われた。
既存屋根材はケイミュー(株)の「カラーベスト」、そして改修には同社の金属屋根材「スマートメタル」の重ね葺きが選定された。改修を担当した田平設計事務所によると、理由は4つある。
「1つめに、スマートメタルは葺き方の自由度が高く、既存屋根と同じ表情の千鳥葺きを選択できたこと。既存の建物のイメージを壊したくなかったので、大切なポイントでした。2つめに、素材がサビに強いエスジーエル鋼板だったこと。所在地が海に近いことから、塩害対策が必要でした。3つめに、金属特有のツヤがないマットな表面であること。既存屋根が光を反射しない屋根だったので、急に光を反射するものに変えて違和感が生じることを懸念しました。4つめに、既存屋根と同じメーカーの製品だったこと。重ね葺きなので、既存屋根材とカバーする屋根材の親和性・適合性を重視しました」。
築年数を重ねると老朽化・経年劣化は逃れられないが、安全確保はもちろん情操教育の面においても対策は欠かせない。既存屋根や屋根下地の状況を確認したうえでの材料選定・工法選定が重要と言える。
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