企画展「戦後日本版画の展開―照沼コレクションを中心に」開催中
6面記事茨城県近代美術館
茨城県近代美術館は企画展「戦後日本版画の展開―照沼コレクションを中心に」を2022年12月24日(土)から開催している。
戦後の日本美術界において、版画は斎藤清、駒井哲郎、浜田知明、棟方志功らが国際展で受賞を重ねるなど、いち早く海外で評価されたジャンルのひとつだった。
本展では、戦後日本版画の展開をたどり、時代を彩った作家たちによる作品の数々を紹介する。県内のコレクター・照沼毅陽氏(1926―2021)より寄贈された作品を中心に、その多彩な表現の魅力を紹介する。
第二次世界大戦の終結は戦時下における自由の抑圧から人々を解放し、美術家たちは待ちかねたように活動を再開させていった。海外の新しい美術の潮流が日本に紹介されるようになると、国内の美術界は一挙に活気づく。1950年代には海外で開催される美術展にも多くの作家が出品するようになり、特に高い評価を受け受賞を重ねたのが版画作品だった。
戦前の日本では美術の一ジャンルとして正当な評価を得ていたとは言えなかった版画が、世界を舞台に一躍脚光を浴び、国内においても関心が高まり、1960年代にかけて版画ブームともいうべき状況が生まれ、多くの美術家が版画に取り組むようになった。製版技術の革新や多様な版画技法を習得した作家が登場し、従来の版画の概念を超えるような作品が生み出されるようになっていった。
戦後版画の流れを紹介する企画展は茨城県近代美術館として初めての機会。時代を彩った作家たちによる作品の数々を紹介する。
【展覧会概要】
名称
企画展「戦後日本版画の展開―照沼コレクションを中心に」
会期
12月24日(土)~2023年2月5日(日)
※休館日は月曜日、1月10日(火)。1月9日(月・祝)は開館。
会場
※茨城県近代美術館(茨城県水戸市千波町東久保666―1)
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。
公式サイト=https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/