一刀両断 実践者の視点から【第251回】
NEWS芸能人の不倫
年末に、またか、と言いたくなる芸能人の不倫が話題になった。芸能界という華やかな舞台で生きていくのは並大抵の根性では生き残れない。
しかし、家庭を持ち、子をもうけたのならステージはスターではなく親であり家庭を構成する柱である。それを自覚していても異性に走り家庭を崩壊して子どもの将来に取り返しのつかない傷を残すという愚かさが芸能人は際立っているように思える。
そこには人としての有り様が上部ばかりを繕う癖が付いてしまうからかもしれない。特に成り上がった根性が作用して明らかな詭弁を重ねて傷口を大きくしてしまう醜態は、まるで崩壊のドラマの主役に自らなっていくようにも感じられる。
仮に私の教え子であったら何と声を掛けるだろうか、只々誠実に反省してやがて幸せになって欲しいと伝えるだろう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)