兵庫県教委SDGsで初の表彰、4校園が最優秀賞
2面記事 兵庫県教委は本年度、持続可能な開発目標(SDGs)に関し、特に先進的な活動がある県内の学校や保育施設を表彰する「ひょうごSDGsスクールアワード」を初めて行い、24日に表彰式を開く。学校種別の4部門と就学前部門を合わせて5部門で最優秀賞を選んだ。最優秀校園は芦屋市立精道こども園、姫路市立白鷺小中学校(前期課程)、西宮市立山口中学校、東洋大学附属姫路高校。
この表彰事業は過去にも、環境問題への取り組みに焦点を当てて行ってきた。本年度は、SDGsへと対象を拡大。審査基準を見直し、新たな事業として行っている。国公私立学校、保育所、認定こども園が動画で活動をまとめ、審査を受ける仕組み。特別支援学校部門で最優秀賞に該当する活動はなかった。
芦屋市立精道こども園(幼保連携型認定こども園)は、園内に自生しているスギナを活用して液体肥料を作った。園内の畑などで活用した他、情報発信にも取り組んだ。
義務教育学校の姫路市立白鷺小中学校では、市のチョウとなっているジャコウアゲハに目を向け、総合的な学習の時間などに、チョウの生育環境保全活動を行うなどした。
西宮市立山口中学校は、絶滅の危機にさらされているモリアオガエルの保護増殖活動を続け、50年以上の歴史がある。生徒によるボランティア活動として、卵を採集して放流するなどしてきた。
東洋大学附属姫路高校は、耕作放棄地で、伝統野菜を栽培して復活させるとともに、作物がシカに食べられる被害を受けたことから、解体してシカの食肉を特産品とするなどしてきた。
この事業は来年度も継続する予定。