「米倉壽仁展 透明ナ歳月 詩情(ポエジイ)のシュルレアリスム画家」開催中
4面記事米倉壽仁 <ヨーロッパの危機>1936年 山梨県立美術館蔵
山梨県立美術館
山梨県立美術館は「米倉壽仁展 透明ナ歳月 詩情(ポエジイ)のシュルレアリスム画家」を2022年11月19日(土)から開催している。
本展では、本館所蔵作品を中心に米倉壽仁(ひさひと)の主な画業をたどるとともに、福沢一郎や北脇昇といった米倉が関わった画家や、サルバドール・ダリやマックス・エルンストなど当時の日本の画家たちが影響を受けた海外画家の作品もあわせて展示する。
米倉壽仁(1905~1994年)は、激動の時代であった20世紀を通して、「芸術とは何か?」を思考し続けた画家、詩人。明治末期の山梨に生まれた米倉は、第一次世界大戦後のフランスから世界中に広がったシュルレアリスム(超現実主義)に独学で取り組んだ。
シュルレアリスムとは、理性による制約や先入観を離れた人間の無意識下にあるものを表そうとする芸術運動。米倉は、戦前から前衛画家が集った「美術文化協会」や、戦後に自身が結成した「サロン・ド・ジュワン」などで詩情あふれる幻想的な絵画作品を発表すると同時に、詩集『透明ナ歳月』(1937年)をはじめとする文芸作品にも取り組んだ。
本展は、米倉の画業を網羅的に紹介するおよそ40年ぶりの個展。本館初展示となる米倉作品や新発見の資料も紹介する。
【展覧会概要】
名称
「米倉壽仁展 透明ナ歳月 詩情(ポエジイ)のシュルレアリスム画家」
会期
11月19日(土)~2023年1月22日(日)
※休館日は月曜日、12月27日(火)~1月1日(日)、1月4日(水)、1月10日(火)
※ただし1月2日、1月9日(月・祝)は開館
会場
山梨県立美術館(山梨県甲府市貢川1―4―27)
開館時間
午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。