日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

ICT環境整備計画、2年延長が決定

11面記事

文部科学省

 学校のICT環境整備の指標となる整備計画について、文科省は令和6年度末まで2年間延長することを決めた。現行の計画の策定後に1人1台の端末整備が進んだため、この間の成果や課題を検証した上で令和7年度以降の新たな計画を立てる。昨年12月20日に開いた有識者会議の初会合で示した。
 現行の整備計画は平成30年度から令和4年度末までの5カ年が対象期間だった。有識者会議では計画の基となる整備方針の見直しを議論する。
 この日の会合では、文科省がたたき台を提示。

 ・1人1台端末に求められる性能や機能
 ・端末の保守や調達の方法
 ・校内ネットワークの整備や通信環境

 ―などを盛り込む考えを示し、委員の賛同を得た。

 端末整備の方針とともに費用負担の考え方も議論する。補助対象外の公立高校の端末等の整備や小・中学校の端末の更新費用について、自治体などの意見を聞きながら検討する。
 高校の端末整備は国が3分の1を負担する地方財政措置を実施しているが、費用負担は自治体間で差が大きい。24自治体では設置者となる教育委員会の負担を原則としている一方、23自治体では生徒側が負担している。

文部科学省

連載