運動部の中学生に遠隔で技術指導 NTT東日本が実証研究
3面記事 スポーツ指導者の少ない地方でも、デジタル技術で中学生が専門的な技術指導を受けられるようにしようと、NTT東日本が遠隔指導の実証研究を始めた。東京都内の施設と北海道内の2市の中学校を1人1台の学習端末でつなぎ指導する。
スポーツ庁の委託事業として、NTT東日本と、部活動支援事業などを行っているスポーツデータバンク(東京・中央区)が実施する。地域スポーツの環境を整えることで中学生の運動への意欲や実施率を上げることなどを目的としている。
実証研究では、北海道登別市1校でバドミントン、富良野市の二つの学校で野球を対象に実施。東京・調布市のNTTの研修施設と学校をつなぎ、遠隔で指導する。指導者はNTT東日本の実業団の現役選手や指導者、OBなどが務める。中学生はリアルタイムの指導だけではなく、自宅での練習の様子を撮影した動画をクラウド上に載せ、指導者からアドバイスを受けることもできる。
中学生のスポーツ環境を巡っては、部活動の地域移行に当たって指導者やスポーツ環境の確保が課題として挙がっている。