高層ビルの小学校でプログラミング学ぶ
1面記事校舎3階にある多目的室で行った総合的な学習の時間。窓の外には周囲のビル街が見える=14日、中央区立城東小学校
東京・中央区
東京駅から信号待ちがなければ徒歩1分ほどの距離にある新築高層ビルの一角に9月、東京都中央区立城東小学校が再移転して教育活動を始め、11月14日には、民間企業と連携して3年生がコンピュータプログラムに親しむ授業を報道陣に公開した。2校時にわたる総合的な学習の時間で、児童はプログラミング思考を学んだ。
この日は、総合教育サービス事業を展開する「やる気スイッチグループ」(東京・中央区)が協力、講師と教材を提供した。児童はタブレット型コンピュータを使って、画面上のロボットに指示を出した。ロールプレーイングゲーム形式で課題を次々と解いていくもので、6歳児から中学生まで学べるという。
同小学校は一帯の再開発に伴い、8月まで、一時、移転していた。45階建てのビルの完成に伴い、9月に元の同校付近に戻った。45階建てのビルは、地下に中長距離バスターミナルが完成して運用が始まっている。高層部分には高級ホテルが開業する予定。
これらの商業施設と校舎は一体化しているが、校舎部分は入り口・昇降口をはじめ、商業施設部分とは分離してある。校舎部分は4階建てで、4階には校庭などを設けている。
城東小学校がある高層ビルの外観。手前側の小学校部分は45階建ての部分から張り出し、4階建てで設けている。学校の玄関は45階建て部分から独立している=14日