修学旅行の実践事例を発表 2022年度第3回修学旅行研究会
11面記事公益財団法人 全国修学旅行研究協会
(公財)全国修学旅行研究協会(理事長=岩瀬正司)は11月4日、横浜市立横浜吉田中学校にて「第3回修学旅行研究会」を実施。航空機を利用した修学旅行の実践事例を横浜市立の中学校3校が発表し、多くの修学旅行関係者が参加した。
横浜市立義務教育学校西沢学園の梅澤学校長は、小学部と中学部が一貫している義務教育学校の特色を踏まえながら中学部で実施した九州修学旅行について発表した。同校では「平和学習にふさわしい場所」を条件に修学旅行先の候補地を定め、今回は万が一の場合に備えて陸路での交通も可能な長崎に決定した。「航空機利用により、修学旅行の候補先の拡大や飛行機に乗る体験が得られるなど効果を感じることができた。一方で欠航の際の対応や現地でのプログラムの組み方は今後の課題だ」と話した。
沖縄修学旅行について根岸中学校の山岸校長は、「平和学習」「文化交流・理解」「自分づくり」を軸とした修学旅行の学習活動について発表。沖縄だからこそ肌で感じ、見て考える平和学習に加えて、現地の中学校とも交流した。「今回は興南中学校の興南アクト部との交流の一つとして首里城のガイドを受けた。生徒たちは同世代の生徒と仲良くなりながら交流できたことがよい思い出となったようだった」と手応えを語った。
最後に、上郷中学校・小佐野校長は北海道修学旅行について発表した。同校は2015年に統合したこともあり、校外行事の見直しから始まった。職員へアンケートを行い「コミュニケーション能力を身につけさせたい」「普段の生活では経験できないことを体験させたい」という思いから、航空機を利用し、自然体験が可能な北海道に決定したという。小佐野校長は「飛行機が離陸したときの生徒たちの感動の様子や表情を見て、この修学旅行を成功だと思った」「北海道で見て体験したことで生徒間の絆も深まったように思う」と話した。
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