教職員のメンタルヘルスを主題として効果的な組織マネジメントや労働衛生体制の運用を進めている民間企業の先進事例を紹介するなどするシンポジウムが5日、那覇市に主会場を設け、ハイブリッド方式で行われる。東京大学の小川正人名誉教授をリーダーとする「教職員のメンタルヘルスプロジェクト」が主催する。
　主会場を設ける沖縄県では、精神疾患で1カ月以上の病気休職する教員の割合が14年続けて全国1位という深刻な状況が続いている。県内の事情に詳しい教育学者・養護教諭を交えたパネル討議などがある。
　小川名誉教授は、「教員の健康被害防止の取り組みと基本的課題」を主題として基調講演を行う。
　パネル討議では、県内の事情に詳しい琉球大学教授の西本裕輝さん、沖縄県立知念高校の上原厚子養護教諭をはじめ、ヤフーグッドコンディション推進室の市川久浩室長、産業医・社会起業家の三宅琢さんがパネリストを務める。進行役は時事問題ユーチューバーのせやろがいおじさん。
　主会場は沖縄県教職員組合共済八汐荘。ウェブ上からオンライン参加の申し込みを受け付けている。
　この催しは、NPO法人の「共育の杜」が中心となり、メンタルヘルス関連企業のメンタルヘルステクノロジーと、日本教育新聞社の協力で実施する。