企画展「鉄道と美術の150年」開催中
4面記事東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーは、企画展「鉄道と美術の150年」を2022年10月8日(土)から開催している。
1872年の鉄道開業から今日に至る日本の鉄道史を、錦絵から近現代美術まで鉄道をモチーフとした作品とともに振り返る。
本展は、日本全国約40カ所から集めた「鉄道美術」の名作、話題作、問題作約150件が一堂に会す東京ステーションギャラリー渾身の展覧会だ。
今年150周年を迎える日本の鉄道は、明治5(1872)年に新橋―横浜間で開業した。奇しくも「美術」という語が初めて登場したのも明治5年のこと。(*)鉄道開業前後には、多くの絵師たちが錦絵に汽車や駅の姿を描いた。やがて洋画家や日本画家たちも、モチーフとして鉄道を取り上げるようになる。
勇壮な機関車、夕陽に照らされた鉄路、駅の雑踏など、鉄道は美術家たちの創作意欲を掻き立てた。アメリカから1854年に贈られた蒸気機関車の模型を表した画巻から日比野克彦が2021年にデザインした電車のヘッドマークまで、幅広く作品を展示する。写真家が切り取った鉄道の多彩な表情、現代アーティストによる鉄道への独創的なアプローチは、鉄道と美術の意外な関係を提示する。
本展では、鉄道と美術150年の様相をさまざまな視点から読み解き、両者の関係を明らかにしていく。
(*)それまでは「書画」などと呼ばれていた。北澤憲昭『眼の神殿』(美術出版社、1989年)
【展覧会概要】
名称
企画展「鉄道と美術の150年」
会期
10月8日(土)~2023年1月9日(月)
※休館日は月曜日、12月29日~1月1日(1月2日、1月9日は開館)
会場
東京ステーションギャラリー 東京都千代田区丸の内1―9―1(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
開館時間
午前10時~午後6時(金曜日は午後8時)
※入館は閉館の30分前まで。
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。