「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―」開催中
4面記事加耶の耳飾り 陜川玉田(ハプチョンオクチョン)M4号墳出土 6世紀前半 大韓民国国立中央博物館写真提供
※本展では右側の耳飾りを展示
国立歴史民俗博物館
国立歴史民俗博物館は国際企画展示「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―」を2022年10月4日(火)から開催している。
本展では、日本国内では30年ぶりに大韓民国国立中央博物館の全面的な協力のもと、約220点の加耶の至宝が一堂に会する。最新の発掘調査の成果を通して、加耶の興亡の歴史や華麗な文化に光をあてる。
加耶の墳墓から出土した金銀のアクセサリー、整美な土器、武威をしめす武器や馬具、成長の礎となった鉄、対外交渉をしめす外来の品々などの資料を紹介する。
日本列島の古墳時代と同じ頃、朝鮮半島南部で互いに協力し、時には競い合いながら活躍した国々をあわせて加耶と呼ぶ。考古学的には、金官加耶(きんかんかや)、大加耶(だいかや)、小加耶(しょうかや)、阿羅加耶(あらかや)などの国々が確認できる。
おおむね3~6世紀に、東の新羅(しらぎ)や西の百済(くだら)、海を挟んだ古代日本の倭、遠く中国などと交流を重ねながら、成長を遂げるが、562年に滅亡し歴史に幕を下ろした。
本展は、加耶の古墳で出土する倭の文物から、加耶と倭の緊密な交流の様子を浮き彫りにする。韓国の重要文化財(宝物)に指定された加耶の金銅製の冠も展示する。
【展覧会概要】
名称
国際企画展示「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―」
会期
10月4日(火)~12月11日(日)
※休館日は月曜日
※月曜日が休日にあたる場合は開館し、翌日休館。
会場
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市城内町117)企画展示室A
開館時間
午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
※開館日等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。