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「北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界―」開催中

10面記事

企画特集

すみだ北斎美術館

 すみだ北斎美術館は「北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界―」を2022年9月21日(水)から開催している。
 本展では、北斎や門人が描いた板本、前後期あわせて約110点を展示し、江戸時代から伝えられた板本の魅力を紹介する。
 江戸時代に描かれた浮世絵の形態のひとつに、板本(はんぽん)がある。摺られた本は版本とも表記するが、北斎が活躍した江戸時代後期の本は、一枚の板を彫った板木を摺ってつくる本が主流であった。浮世絵「冨嶽三十六景」のような一枚の紙に摺られた木版画は、板本から、次第に絵のみが独立したといわれている。
 浮世絵師・葛飾北斎(1760―1849)は、板本にも絵を描いており、物語の挿絵や自らの絵を集めた絵手本(えでほん)など、たくさんの板本を出版した。
 北斎絵手本の代表作として知られる『北斎漫画』には、江戸時代の板本を読む人々が描かれている。人々がくつろぎながら読みふけって楽しむ様子は現在と変わらない。出版文化が花開いた江戸時代に、読者が感じていた「読む」楽しさを紹介する。
 本展では板本に関する用語のほか、作品の注目すべき点や、端々に残る読者・所蔵者の痕跡をパネルで解説する。

【展覧会概要】

名称
 「北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界―」

会期
 9月21日(水)~11月27日(日)
 前期=9月21日(水)~10月23日(日)
 後期=10月25日(火)~11月27日(日)
 ※前後期で一部展示替えを予定。
 休館日は月曜日、10月11日(火)
 ※ ただし10月10日(月・祝)は開館。

会場
 すみだ北斎美術館(東京都墨田区亀沢2―7―2)3階企画展示室

開館時間
 午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)
 ※会期等は変更になる場合あり。詳細は展覧会公式サイトを確認。

 展覧会公式サイト=https://hokusai-museum.jp/BookWorld/

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