週末の地域合同部活に空手道 来月始動へ選手招きPR
1面記事東京・三鷹市教委
東京都三鷹市教委は10月から、中学校の部活動に関し、土曜日には、教員とは異なる指導者の下で活動する「地域合同部活動」を設ける。市立中学校の生徒のうち、約75%が他の学校の生徒と一緒に自分の関心に応じた種目に取り組みたいと答えた結果を踏まえたもので、保健体育の授業でも実施している空手道を、土曜日の活動として導入する。各中学校の部活動に所属しながら、空手道部でも活動できる。
19日には、キックオフイベントとして、市立第二中学校で、インターハイ準優勝の経験を持つ現役選手の尾野真歩さんら4人が市内の中学生を前に技を披露。素早い身のこなしと気合を込めた声、きぬ擦れの音など、その場に居合わせないと分からない空手のすごみを見せつけた。
地域合同の空手道部は、同中学校を練習場所とし、市内の各中学校の生徒が加入できる。
10月1日に説明会があり、8日に活動が始まる。
原則として毎週土曜日の午前に2時間を活動時間に充てる。三鷹市空手道連盟公認の指導者を招く。指導者への謝礼は三鷹市が支給する。部員からは、会費として月に千円と、保険料として800円を徴収する。
空手道は、同市の中学校の保健体育で導入したことが縁で、部活動へとつながっていった。
日本中学校体育連盟(中体連)に、空手道の部門はない。同市教委によると、新設する空手道部で大会を目指す場合は、全日本空手道連盟などの大会に参加できる。本年度は鹿児島県で中学生の全国大会が開かれている。
19日のイベントを訪ねた2人の中学生に声を掛けると、どちらも運動部に所属。土曜日にも活動があり、新しい空手道部に参加するつもりはないという。