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顔認証AIで作業時間を削減 卒業アルバム制作支援システム「アルバムスクラム」

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ICT教育特集

エグゼック

 近年、教員の長時間労働がより問題視されてきている。学級運営などの基本的な業務以外の細かな業務が教員の負担となっている。卒業アルバムの制作もその一つだ。 
 その負担を軽減するため、(株)エグゼック(東京都目黒区)では、AI(人口知能)機能を活用したアルバム制作支援システム「アルバムスクラム」を提供している。令和4年2月に文部科学省が公表した「全国の学校における働き方改革事例集」改訂版にも紹介され、注目を集めている。
 同システムの特長は、AIを使った顔認証システムだ。児童生徒の顔を事前に登録すると、該当の児童生徒が写っている写真の回数を顔認証AIがカウントして可視化される。写真を差し替える際は、AIが写っている回数が少ない児童生徒の写真の候補をピックアップするため写真選定の手間が省ける。また、顔認証の精度も高く、マスクの有無や成長による顔の変化があっても判別ができ、小学校6年生の写真を登録しても、1年生当時の写真をしっかりと検出する。
 千葉県柏市立手賀西小学校では、これまで教員と保護者が連携して卒業アルバムの制作をする際、児童の写っている回数を正の字で数えながら選んでいた。作業時間は10時間以上にも及び、業務の負担となっていた。同システム導入後は、作業時間・保護者の来校回数も半分に減り効率的にアルバム制作ができるようになった。
 働き方改革が推奨されている今、AIを活用した卒業アルバム制作支援システムの導入を検討してみてはいかがだろうか。

 問い合わせ=(株)エグゼック Tel03・6431・8071
 https://album-info.phst.jp/

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