学制150年で記念展示 教科書から教育制度振り返る
1面記事文科省
日本最初の近代的な学校教育制度を定めた教育法令である「学制」が明治5年9月4日に公布されてから、150年を迎えた。文科省はこれまでの教育制度を振り返り、学校での学びの方向性やこれからの教育について考えるきっかけをつくろうと、明治初期の教科書を中心とした資料を一般公開している。教育制度の変遷や教科書の歴史を振り返ってもらう狙い。
展示室では、まず学制の公布から教育基本法が成立するまでの歴史を記した解説文がある。公布の際にまとめられた「学事奨励ニ関スル被仰出書」の原文なども読める。
展示品の中心でもある教科書は明治から現代までで使用された代表的なものを展示している。展示品は、小学生の国語教科書「小学読本」や昭和初期の尋常小学校の算術の教科書「尋常小学算術」などの他、約50点ある。
30日までの平日に公開している。会場は旧庁舎3階の「情報のひろば」。入場無料。