不適切指導受け自死 遺族、「提要」で対策求める
2面記事 今回の生徒指導提要改訂に当たっては、教員から不適切な指導を受け、自ら命を絶った子どもの遺族で構成する団体が、不適切指導への対策を求める要望を出している。不適切な指導で家族を失った遺族で構成する「安全な生徒指導を考える会」は、8月9日付で文科省などに要望書を提出。「不適切指導は部活動だけに限らず、担任等による日常の生徒指導に関するものも多くある」として、不適切な指導の具体例を記すよう求めた。(1面参照)
要望書提出後の8月24日には、他の2団体と共に記者会見を開き、教員による不適切な指導を受けて生徒が自ら命を絶った例をつづった資料を配布。それによると、夏休みが終わり、始業式の日に、宿題を忘れたことで、教員から集団指導などを受け、その日のうちに生徒が亡くなったといったものがあった。
この生徒を担任していた教員は、後に、懲戒戒告を受けるに至っている。