早川史郎氏 童謡文化賞を受賞
6面記事東京書籍
一般社団法人日本童謡協会は、7月1日、東京ガーデンパレスにて第51回日本童謡賞および2022年第20回童謡文化賞の贈呈式を開催した。鈴木三重吉主宰の童話と童謡の児童雑誌「赤い鳥」の創刊が7月1日であることから、この日を「童謡の日」として、毎年この時期に式を開催している。
日本童謡賞は、子どもの歌の振興を図るために制定され、今年は、渡辺恵美子詩集「風にはかなわない」(てらいんく 刊)をまとめた渡辺恵美子氏が受賞した。
渡辺氏は、木曜手帖に入会し勉強会で童謡を書き続け、2010年には日本童謡賞新人賞を受賞している。
今回、日本童謡賞を受賞した渡辺氏の作品は、自らが持つ童謡に大切な子どもの心を存分に生かし、独自性のあるテーマを見出し、さらに詩としての豊かな情感を作品にもたらしていると評価された。
受賞後、渡辺氏は、「詩を書いているときは自由で、自分自身を開放することができます。本当にありがとうございました」と涙ながらにコメントした。
東京書籍(株)が協賛する童謡文化賞は、童謡の普及発展に寄与する個人・団体の業績を表彰するもので、今年は早川史郎氏に贈られた。
早川氏は、NHK教育テレビ「ワンツーどん」の音楽監督を務め「しろうおじさん」として出演。幼児教育と学校教育との連携に尽力した。
今回の受賞に当たっては、保育者を目指す学生たちの豊かな表現力や鋭い感性を育てるため、教員養成の現場において優れた童謡や子どもの歌を伝え、童謡文化の普及発展に力を尽くした功績が高く評価された。
受賞後、早川氏は、「童謡を幼児教育という視点から捉えていただいたことに深く感謝します。また、この世界で力強く共に歩んで、応援してくれた仲間と喜びを分かち合いたい」と受賞の喜びを語った。