日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

会計リテラシーで生きる力を身に付ける 会計教育を学ぶシンポジウム開催

6面記事

企画特集

パネルディスカッションの様子

日本公認会計士協会

 日本公認会計士協会は7月16日、都市センターホテルにて「第1回jicpa会計教育シンポジウム」を開催した。同シンポジウムは、教育分野及び会計の専門家をはじめとした関係者が一堂に会し、「会計リテラシー」の重要性を学び、今後の会計礎教育推進の取り組みを多方面に広げることを目的としたものだ。
 基調講演では、昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子氏が登壇。「ビジネス人材の養成と会計リテラシー教育」をテーマについて講演。特別講演では、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の磯山恭子氏が登壇し「中学校・高等学校における会計リテラシーの取扱い」と題して学校現場での会計教育の位置付けについて話した。
 また、パネルディスカッションでは、同協会が提供している教材「『会計情報の活用』授業支援パッケージ」を活用した授業実践についての報告が行われた。同教材の監修者でもある玉川大学教育学部教育学科教授の樋口雅夫氏をコーディネーターとし、パネリストには、同教材の制作に携わった東京都立文京高等学校の石川周子主任教諭と筑波大学附属駒場中・高等学校の山本智也教諭が登壇し、授業づくりで工夫した点や生徒の反応などを報告した。
 その他のプログラムでは、日本証券業協会から常務執行役金融・証券教育支援本部長である島村昌征氏と金融経済教育を推進する研究会委員の東京都立農業高等学校の塙枝里子主幹教諭が登壇。日本証券業協会の取り組みや「会計」の授業のあり方について提案された。また、日本大学商学部教授の堀江正之氏は、公認会計士法の改正、これからの同協会の取り組みについて期待を述べた。
 同協会からは、会計基礎教育推進の取り組みや中学生以上を対象とした「アカウンタビリティーの重要性」が分かるアニメーション動画の公開について発表。今後の取り組みに期待が寄せられた。
 今回のシンポジウムの様子は、協会ウェブサイトにて8月10日(水)以降にアーカイブ配信を予定している。「会計基礎教育」について知る機会として活用してほしい。

 アニメーション動画視聴サイト=https://jicpa.or.jp/about/activity/basic-education/pr.html
 アーカイブ配信視聴サイト=https://jicpa.or.jp/about/activity/basic-education/symposium2022.html


講演を行う磯山恭子氏

企画特集

連載