「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」展開催中
4面記事坂本繁二郎<放牧三馬>1932年 油彩・カンヴァス
アーティゾン美術館
アーティゾン美術館は「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」展を2022年7月30日(土)から開催している。
本展は、同じ年に久留米で生まれた二人の画家を回顧する二人展。
青木繁(1882―1911)と坂本繁二郎(1882―1969)は、ともに現在の福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び洋画塾で画家を志した。生誕140年に開催する本展では、約250点の作品を展示。それぞれの生涯をときに交差させながら「ふたつの旅」をひもとく。
青木繁
1882年、福岡県久留米市生まれ。1903年、東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に神話に取材した作品群で画壇デビュー。大作<海の幸>は明治浪漫主義絵画を代表する作品に位置づけられている。1907年、父の危篤に際し帰郷。父が亡くなると家族を扶養する問題に直面する。九州各地を放浪し、中央画壇への復帰を画策するが叶うことなく肺結核のため28歳で没する。
坂本繁二郎
1882年、福岡県久留米市生まれ。1902年、青木に誘われ上京、不同舎と太平洋画会研究所で学ぶ。青木の没後、遺作展開催や画集編纂など顕彰に尽くす。1912年、文展出品作<うすれ日>が夏目漱石に評価され、二科展結成に加わる。1924年、3年間のパリ留学を終え郷里久留米へ戻った後、1931年、八女市へ移り制作を続けた。87歳の長寿を全うするまで静謐な作風で牛や馬、能面や月などを多く描いた。
※本展終了後、10月29日(土)から久留米市美術館で巡回予定。
【展覧会概要】
名称
「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」展
会期
7月30日(土)~10月16日(日)
会場
アーティゾン美術館6・5階展示室(東京都中央区京橋1―7―2)
開館時間
午前10時~午後6時
※9月23日を除く金曜日は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
※休館日は月曜日、9月20日、10月11日。ただし9月19日、10月10日は開館。
※日時指定予約制
※会期等は変更になる場合あり。詳細は展覧会公式サイトを確認。