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一刀両断 実践者の視点から【第186回】

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論説・コラム

利用されぬよう注意を

 自分の発言が間違っていても謝罪せず、大衆を意図的に巻き込む人がそこかしこにいる。
 米国のトランプ氏は大統領選に勝った。そのことがはっきりした。米国を再び偉大な国にすると言っていたが、現状はどうか。
 また、コロナワクチンは陰謀で効果はないと豪語していた者も時が過ぎると手のひらを平気で返したように弁明している。
 言ったことには責任を持つのが人としての基本だが、こうした輩は人を操る手段でしかないようだ。
 今、騒がれているカルト教団の周りには、何故か著名な怪しい似非学者が存在している。しばらくは沈黙するだろうが、機関紙に掲載されたり、関係する催しで講演をしている者は関係者と見られて仕方ないだろう。
 かく言う私も取材の申し込みを受けたが、いかがわしいと判断してお断りした。利用できるとみるとすり寄って来る手法はどの世界も同じである。特に教師は受容的、寛容な面があるので利用されやすい。くれぐれもご注意願いたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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