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オンライン平和学習支援プログラム 平和祈念展示資料館

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企画特集

オンライン平和学習支援プログラム貸出資料「兵士」

 平和祈念展示資料館(東京)は、第二次世界大戦が終わってからも苦しくつらい体験をした兵士、戦後強制抑留者(いわゆるシベリア抑留者)、海外からの引揚者について知ることができる施設だ。常設展示室は、それぞれの体験ごとに三つのコーナーに分かれており、関係者の労苦を物語る実物資料やグラフィック、解説パネルのほか、体験者の話をもとに再現したジオラマや模型を用いて、戦争体験の無い世代にも分かりやすく展示している。
 令和4年2月には、新たに全国の学校向けに「オンライン平和学習支援プログラム」を開始。このプログラムは、資料館所蔵資料のレプリカを学校に貸し出し、資料館スタッフがウェブ会議システムZoomを使い説明、解説を行うというもの。教室で実際に資料を見たり触れたりしながら学ぶことができる。
 受講した学校からは、「資料が教室にあることで、より生徒の関心が高まった」「平和学習授業の幅が広がった」などの感想が寄せられている。受講対象は小学生(5年生以上を推奨)から大学生まで。授業は1コマ40~50分を想定しており、テーマは、

 (1) 兵士
 (2) 戦後強制抑留
 (3) 海外からの引揚げ

 ―の三つの中から選ぶことができる。資料貸出と授業は無料だが、資料貸出にかかる往復の送料は実費負担となる。
 申込みは、資料館ホームページ(https://www.heiwakinen.go.jp/school/support)から申込書をダウンロードして、希望日の1カ月前までにFAXまたは電子メールにて。

 問い合わせ=平和祈念展示資料館 学習支援担当 電話03・5323・8711 FAX03・5323・8714

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