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泥遊びを白玉作りに発展 保育園など実践紹介

3面記事

行財政

食育白書

 政府は5月31日、令和3年度の食育白書を閣議決定した。学校や保育園などによる食育の実践例を掲載。泥団子遊びから団子作りに興味持った園児の思いを、白玉団子作りの実践に発展させた保育園などを紹介している。
 0~2歳児を保育する「ちいさな保育園マーナ」(長崎県)では、保育士が低年齢の園児の言葉に耳を傾け、子どもたちの思いを受け止めて食育に取り組んでいる。ままごとなどをしているときに何げなく始まった泥団子作りが、月見や絵本で読んで膨らんだイメージや興味と結び付き、園児の「食べたい」「作ってみたい」という思いが高まったという。そうした思いに保育士が気付き、粉の感触などを楽しみつつ、白玉団子作りやうどん作りへ発展させたという。
 兵庫県の認定こども園、武庫愛の園幼稚園では、食材という「もの」に対する子どもの向き合い方が変わることで「人(人間関係)」や「こと(活動)」に対しても変容が見られるのではないかと仮説を立て実践に取り組んだ。
 「給食のおばちゃんのお手伝い」として、フキの筋を取るといった体験の場を設けたところ、子どもと食材との距離が縮まり、好き嫌いなくさまざまな食べ物に自分から関わろうとしたり、食べることへの意識が高まったりした。
 また、食べる楽しさや喜びを感じることが園児の自信にもつながり、さまざまな遊びや友達に、自ら興味を持って関わろうとしているという。
 この白書は農水省のホームページ(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/r3_index.html)で全文を読める。

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