教員の指導力向上を話し合う自民党のプロジェクトチーム＝5月31日

　教員免許更新制の廃止に伴い、「休眠状態」の免許が自動で復活することから、自民党の文部科学部会は、免許が復活した人が学校現場で教える前に、教育委員会が必要な研修を実施することを求める方針を固めた。今国会で教育職員免許法と教育公務員特例法が改正されたことを受けて、プロジェクトチームを設けて教員の指導力向上策を検討している。早ければ来週中にも文科大臣に提言を渡す。
　免許更新制が導入される平成21年度以前の旧免許状を持ちながら、教員をしていない「ペーパーティーチャー」に向けた。
　提言には、教員がオンライン研修を受講しやすい環境を整えることも盛り込む。国や都道府県、市町村の教育委員会などが開く研修を一覧で確認できるようなインターネット上のシステムを開設するよう求める方針だ。