一刀両断 実践者の視点から【第161回】
NEWSリーダーの失言
《沖縄知事「ゼレンスキーです」 直後に「冗談」と打ち消し、陳謝》(毎日新聞)という見出しの記事に呆れた。真摯さが欠如しているからだろう。失言は、心にあるから言葉になる訳で、無ければ思いもつかないはずである。
いかなる時もリーダーとしての自覚と慢心への自制が求められているはずであるが、慢心に食い破られて失言になる醜態は、特に権力者にはよく見られる姿である。やっぱりこの人もか、とため息も出そうだ。
さらに、「冗談」とした失礼千万な品位の無さがますますその本質の軽薄さを露呈してしまった。
こうした不埒な言動のリーダーを大人は、教師はどのように子どもたちに教えるのだろうか。その本質を教える事が必要なのではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)