世界各国の在外教育施設の校長らでつくる「全世界日本人学校校長会」は9月、国内外の小学5年生から中学3年生までを対象に、オンラインで協働学習を行うイベントを開く。児童・生徒は山中伸弥・京都大学教授の講演を聞いた上で、考えたことをグループごとに話し合う。今月末まで参加申し込みを受け付けている。
　オンラインイベント「JOES　Davos　Next　2022」として、公益財団法人海外子女教育振興財団が運営事務局を担う。各国で暮らす児童・生徒が世界的な課題に関心を持ち、自ら調べて考えたり発信したりする活動を通して学びを深められるようにする狙いがある。
　9月6日の日本時間午前10時半から正午には、山中教授が「夢を叶える力」を主題に講演し、参加者にライブ配信と録画配信を行う。
　その後、9月から11月にかけて3回程度、児童・生徒は6人前後のグループで、「世界の人たちが健康で幸せに暮らすために私たちができること」について議論する。各グループのファシリテーターは帰国子女の大学生らが務める。使用する言語は日本語または英語とし、グループごとに決めるという。
　オンラインでの話し合いに最後まで参加した児童・生徒向けに、12月18日には交流会も予定している。
　イベントの開催に当たり、綿引宏行・同財団理事長は「次世代を担う『未来世代』の小・中学生が自分とは異なる視点を持つ仲間とともに学び合えるよう、きっかけとなる場を提供したい」と話す。
　参加は無料。申し込みは個人または学校単位で行う。締め切りは日本時間の5月31日正午まで。募集要項の確認や参加エントリーは同財団ウェブサイト（https://www.joes.or.jp/kojin/jdnext）へ。