セクハラ被害381人 児童・生徒にアンケート
2面記事千葉県教委
千葉県教委がセクシュアルハラスメント被害を調べたところ、令和3年度は、セクハラ被害を受け、不快だと感じた児童・生徒は381人に上ることが分かった。前年度より162人減ったが、依然として多くの児童・生徒がセクハラを受けていた。授業中の性的な冗談や、生徒指導の場面での対応を不快に感じた児童・生徒が多かった。
調査は昨年12月から今年1月に千葉市立学校を除く県内全ての公立学校の児童・生徒を対象とした。計47万4823人に対し、学校生活アンケートとして実施した。
セクハラと感じて不快であったと回答した人数は381人で、小学校56人、中学校136人、高校174人、特別支援学校15人だった。割合としては特別支援学校、高校、中学校、小学校の順に高かった。主な態様として「不必要に身体に触られ、不快であった」「容姿などの身体的特徴を話題にされ、不快であった」「性的な話・冗談等を言われ、不快であった」などがあった。
具体例として、「授業中に先生の話をしている内容が性的で不快なことがあった」「授業中に先生が、クラス全体に対して、将来の結婚の意思を問うたことに違和感を覚えた」「服装頭髪検査のときに、不快なことを言われた」「会話するときに、距離が近くて不快だった」などがあった。
調査結果に基づき、その後実施した対応の概要について、「セクハラを受けたと記入した生徒本人と面談し、事情を聞いた」との回答が全体の6割を占めた。
県教委は、引き続きセクハラ防止に向けたパンフレットやリーフレットを活用し、教職員と児童・生徒への啓発を図るとしている。