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「家庭」から「不明」の割合増加 コロナウイルス感染経路

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文部科学省

 文科省は5月13日、新型コロナウイルス感染状況に関する調査結果を公表した。幼稚園、小・中学校、特別支援学校の園児・児童・生徒の感染経路は昨年度まで家庭内感染が多かったが、今年に入ってからは、感染経路不明が多くなったことが分かった。学校内感染では、小学校などでは同一クラス、高校では同一部活動の割合が多かった。
 令和2年6月1日から今年4月30日までの間の感染状況をまとめた。感染経路は全ての学校種で「不明」の割合が最も多く、過去最高だった。次いで家庭内感染が多かった。
 昨年12月までの6カ月間と今年に入ってからの4カ月間を比べると、感染経路が不明だった小学生の割合は、25%から64%と2倍以上に増えていた。
 今年に入ってからの4カ月間に関し、学校内感染の経路は、高校以外では同一クラスが最も多く、小学校では8割近くまで達した。高校は同一部活動が半数を占め、同一クラスは22%だった。
 文科省は、本調査結果も踏まえつつ、関係省庁や学校の設置者等と連携し、引き続き感染対策の徹底に取り組むとしている。

文部科学省

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