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「若鷲が巣立つ基地」下総航空基地で一日広報大使

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今回参加した中谷彩伽さん(左)と有賀香蓮さん。後方はP―3C哨戒機

 共立女子大学4年生の中谷彩伽(なかやあやか)さんと、中央大学4年生の有賀香蓮(ありがかれん)さんが、このほど海上自衛隊の下総航空基地(千葉県柏市)で一日広報大使を務めた。2人は、かねてより国土と海を守る仕事として海上自衛隊の航空部隊に興味があり、今回そのチャンスを得た事になった。
 下総航空基地は、南北に2250メートルの滑走路があり、航空部隊の整備員や哨戒機の乗員を育成する教育を担っている。
 中谷さんと有賀さんは広報室長の京極1等海尉(取材当時)より、一日大使のタスキを受け取った後、海上自衛隊の組織・任務について話をうかがった後、地上救難班の訓練を見学した。
 同班は、飛行場内での航空機の不測事態に際し、化学消防車を使って火災を消し、機内に閉じ込められた乗員を救出するなどの役割を担っている。
 その後、2人は同基地内にあるパイロット操縦訓練用のフライトシミュレーターを体験した。この装置はP―3C哨戒機の実機さながらに製造されており、上空でのエンジン故障や油圧システムのトラブル発生時の対処を訓練することができる。


フライトシミュレーターを体験する中谷彩伽さん

 その後、整備格納庫内で、航空機整備の一部であるリベット打ちを体験した。これは機体に使用される鉄板と鉄板をつなぎ合わせる技術で、中谷さんと有賀さんはベテランの整備員の指導を受けながら挑戦してみた。
 見学と体験を終えた2人は、「きびしい訓練を乗り越えて航空学生になる魅力を高校生や大学生に伝えたい」「高卒後に航空学生に入隊し、20歳には飛行機を操縦することができるようになる事が勉強になった」と感想を述べていた。
 京極広報室長は「学生たちに海上自衛隊の魅力をどんどん伝え、興味・関心を持ってくれるよう力を尽くしていきたい」と今後の抱負を語っていた。


リベット打ちに挑戦する2人

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