学びを「支える」教師の技術紹介
7面記事明治図書刊
明治図書はこのほど、「教師のための『支え方』の技術」(若松俊介著)を刊行した。授業づくりでは「教師がどうするか」を考えがち。しかし、授業で大切なのは「子どもたちが学ぶ」という視点になる。その学びを「支える」のが教師の役割で、本書ではまず「支える」というキーワードについて詳しく説明されている。
学びの主語は子ども。それを「支える」方法として、各章では具体的な七つの手だて(「決める」「聴く」「拾う」「見取る」「つなぐ」「伝える」「任せる」)を中心に紹介している。目の前の子どもたち一人一人が違うからこそ、それぞれ「支える」という支援の仕方は変わってくる。そのため、七つの手だて以外に、他の手だてが考えられるとも言及している。
留意点は、一つの手だてだけ大切にすればよいわけではないこと。全てが重なり合うことで、子どもの学びを「支える」ことができるという。若手教師はもちろん、学びを「支える」教師の役割と技術を改めて考えることができる一冊。
四六判、304ページ。定価2310円。
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