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全国学力調査・英語スピーキング 来年度はオンラインで

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 文科省は4月27日、全国学力調査の専門家会議を開き、来年度の調査で中学校英語のスピーキングテストをオンライン方式で実施することを公表した。1人1台の端末・ネットワーク環境整備が進んだことを踏まえた。2週間程度の期間内で各校の都合の良い日に実施できるようにする。
 平成31年度の前回調査はCBT(コンピュータテスト)で実施したものの、学校の端末環境を理由にUSBを利用したオフライン方式だった。
 来年度の英語スピーキングテストは、調査当日には250~500校で実施し、その結果を全国値として公表する。スピーキングテスト以外の英語の問題は、調査当日に一斉実施する。
 同省が昨年、教育委員会に聞いたアンケートでは、一つの学年全体が同時にインターネットに接続する活動について、6割が「ほぼすべての学校で円滑にできる」としたが、4割は「遅延等が発生する可能性がある」と答えていた。回答には「接続速度が十分でなく、公平な調査にならない」などと通信環境に関する意見が100件以上あったという。
 同省では令和6年度から調査全体を順次、CBT化する方針を示している。

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