一刀両断 実践者の視点から【第152回】
NEWS国連事務総長のロシア訪問
ロシアへの対応で国々の価値観が揺れている。特にインドにおいては顕著ではないだろうか。仏教発祥の地でありガンジーを育てた国である。自国の利益を考えるのは分かるが、地球の利益は考えて行動できないようである。
これはインドに限らずどの国にも人間にも当てはまる事ではないだろうか。
やっとのことで国連事務総長がプーチンと話し合う事になったという。人命を奪ってからの段階での会談に、国連の効力のなさをどの国も理解したと思えてならない。すなわち地球上に不信と分断が加速しているのである。それは人類の破滅を意味するものである事は確かではないだろうか。
地球上の心ある教育者、宗教家、平和を主張するリーダーの全てがウクライナへ出向く事は、現実離れしているだろうか。SDGsを推進するのなら行動で示す時ではないのか。ガンジーなら、そうしたのではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)