デジタル採点システム試行 中学校で業務負担減
3面記事北海道教委
北海道教委が小・中学校、高校でデジタル採点システムを試行導入したところ、中学校で好評だったことが分かった。モデル校で児童・生徒を対象に試験を行った際にデジタル採点システムを試した。中学校では、採点業務の負担が減ったと答えた教員が多かった。
この取り組みは、教職員の働き方改革を進めることが狙い。公立の小・中学校、高校合わせて10校をモデル校として、負担軽減の効果などを調べた。教員18人が回答した。
調査は小・中学校、高校を対象に昨年10月から今年2月にかけて実施。回答した教員は小学校勤務が4人、中学校勤務が13人、高校勤務が1人。
デジタル採点システムを活用した採点業務の負担感について聞くと、小学校教員のうち1人が「負担増」と答えた。「あまり変わらない」も1人、「まだ分からない」は2人だった。
中学校教員は8人が「大きく軽減」、3人が「ある程度軽減」と肯定的だった。
今後も継続して使用したいか尋ねると、小学校教員3人が「なんとも言えない」、1人が「手採点の方が良い」と回答した。一方、中学校教員は12人が「継続して使用したい」と答えた。
システムは解答用紙をスキャナーなどで読み込むと、採点結果をパソコンで確認できる仕組み。名前欄や解答欄、合計点の記載の位置を設定すると、自動で採点される。クラス全体の採点結果の自動集計もできる。