夏休みを短縮し週2、3日「5時間授業」授業研究などの時間確保
3面記事千葉県南房総市
千葉県南房総市は本年度、夏休みを5日間短くした上で、小・中学校で週に2、3日、6時間授業を5時間授業とする。授業研究などの時間を確保し、教員の力量を高めることなどが狙い。同市教委の担当者は「効果的な教育活動が展開されるのでは」と期待する。
市教委によると、昨年度は、週に29から30コマの授業が行われるようになっている。「外国語」「外国語活動」の授業時数が増え、教職員の負担も増した。
同市は市内の小学校6校、中学校6校で5時間授業を実施する。授業時数を確保するために、夏休みを8月24日までとし、5日間減らす。5時間授業で生まれた「空き時間」は、
・授業研究・教材研究
・教職員間の情報共有
・校内研修
―などに充てる。
児童・生徒にも、ゆとりを持たせることで学習や運動の機会につなげる。中学校では空き時間となる6時間目に検定試験の対策やプログラミングなどの特別講座を設けることもできるとした。
本年度から2年間、各学校で5時間授業を行い、令和6年度から本格的に実施する。
市教委の担当者は「教職員の働き方改革への意識改革を促すと同時に、充実した教育活動を展開してもらいたい」と話した。