女子用スラックス採用8割 「自由選択制」導入の学校も
3面記事都教委が制服巡り調査
東京都教委は先月、制服・標準服を導入する都立高校のうち、女子用スラックスを採用している割合が8割まで増えたとの調査結果を公表した。性別に関係なく制服を自由に選べる「自由選択制」を取り入れている学校もあった。
都教委は今後「学びの場でのインクルーシブ」を目指し、自由選択制の拡大に向けて学校を支援する。
調査は昨年12月、都立学校を対象に行い、196校が回答した。
都教委によると、平成28年に都立高校などに調査したところ、女子用スラックスのある学校は93校(51・7%)だったが、令和3年度では147校(80・8%)に増えた。
令和3年度の調査では、松が谷高校、翔陽高校、桜修館中等教育学校が自由選択制を導入していた。学校が採用するスラックス、スカートなどを性別に関係なく自由に選べる。
他の学校では、女子用スラックスを採用していても、性別によって別の制服・標準服を設定している。
都教委は今後、この3校をPR校と位置付け、取り組みの成果などを各学校へ広める。自由選択制の導入に取り組む学校への経費支援なども行う。