藝大コレクション展「春の名品探訪 天平の誘惑」開催
13面記事<浄瑠璃寺吉祥天厨子絵>「弁財天及び四眷属像」建暦2年(1212)頃 重要文化財 東京藝術大学蔵
東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学大学美術館は藝大コレクション展「春の名品探訪 天平の誘惑」を2022年4月2日(土)から開催する。
本展では、藝大が所蔵する約3万件の収蔵品の中から古美術から現代美術に至る天平にまつわる名品と貴重な資料を特集展示し、最新の研究成果も紹介する。
同美術館は、前身である東京美術学校の設立から135 年にわたり収集してきた多彩な作品や資料を広く公開する機会として、藝大コレクション展を毎年開催している。今春の「春の名品探訪 天平の誘惑」では、藝大と天平美術の繋がりに焦点をあて、藝大ならではの名品を紹介する。
8世紀の奈良の天平美術は、国際色豊かな唐の影響を受けながら鎮護国家思想のもとに花開き、後世に多大な影響を及ぼした。
約10年ぶりの出品となる長原孝太郎<入道雲>、初公開の白川一郎<不空羂索観音>といった近代洋画の逸品、狩野芳崖<悲母観音>(重要文化財)などの近代日本画の名品をぐるりと取り囲むように展示空間に陳列する。
本展の白眉は<浄瑠璃寺吉祥天厨子絵>(重要文化財)。厨子(模造)および吉祥天像(模刻)とあわせ、全7面を一挙公開する。目前に開かれた厨子のなかに足を踏み入れていくような立体的なイメージの展示を試みる。
【展覧会概要】
名称
藝大コレクション展 2022「春の名品探訪 天平の誘惑」
会期
4月2日(土)~5月8日(日)
※休館日は月曜日
※5月2日は開館
会場
東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12―8)本館 展示室1
開館時間
午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。