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平均点は昨年度並み 高校入試スピーキングプレテスト結果

2面記事

都道府県教委

都教委公表

 東京都教委は、令和4年度実施の高校入試から、英語スピーキングテストの活用を始める。同教委は17日、令和3年度に実施したプレテストの結果を公表。平均スコアは令和2年度より0・3ポイント減の53・7%で、ほぼ横ばいだった。同教委は「実施対象が異なるため厳密な比較は難しい」としている。
 このテストでは、四つの大問で、

 ・コミュニケーションの達成度
 ・言語使用
 ・音声

 ―の能力を測る。これら観点別評価の結果とその分析結果も示した。

 本年度のテスト結果では、CEFRで6段階に分かれた区分のうち、上から6番目となる「A1」以上の生徒が8割を超えた。A1は最も下だが、A1に入るためには一定の力が必要となる。
 コミュニケーションの達成度を見る問題では、正答率の高い問題と低い問題に分かれた。都教委は「慣れ親しんだ表現を聞いたり解答したりする場合、必要な情報を伝えることができている」とする一方、「客観的事実を伝えることや、意見と事実を区別することに課題がある」とした。
 言語使用については、簡単な接続詞を使って文を組み立てながら話すことができていた解答が7割を超えた。しかし、順序立てて分かりやすく相手に伝えることや複数の文を使って話すことには課題があるという。
 音声の能力を測る問題では、聞き手が理解できる解答の割合が、全問で5割を超えた。特に書かれている英文を読み上げる問題では9割前後が該当した。課題としては、伝える内容を自ら考えて伝える場合のリズムやイントネーションを挙げた。
 このスピーキングテストは、高校入試に利用する場合、6段階で評価され、0~20点が調査書点に加算される。今回の結果では、A評価(20点)の生徒の割合は11・7%。B評価(16点)が20・3%、C評価(12点)が27・0%、D評価(8点)が23・9%、E評価(4点)が15・3%、F評価(0点)が1・9%だった。
 このうち、B~D評価はCEFR基準で「A1」に相当。7割以上の生徒が該当した。A評価は「A2」相当としている。
 今回のプレテストは、都内全公立中学校が対象で、本番と同規模の約6万4千人で実施。これまでは抽出校対象だったため、この人数での実施は初めてとなる。今回が最後のプレテストだという。9月から11月にかけて実施。各校の状況を見て実施時期に幅を持たせたが、問題は同じものを使用した。

都道府県教委

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