端末活用、効果的学びへ 中教審特別部会で検討始まる
1面記事 文科省は7日、学校での1人1台の情報端末を活用した学習指導や生徒指導を話し合うため、中央教育審議会に特別部会を設け、検討を始めた。同省の掲げる「個別最適な学び」と「協働的な学び」の充実につながる端末の活用策などを議論する。
この日は、来年度から新学習指導要領の実施が始まる高校の教育の質の保証や、探究的な学習の充実を求める意見が出た。上智大学教授の奈須正裕委員は、普通科高校の探究学習に深まりが足りないとして、総合的な探究の時間だけでなく、教科の授業も質的に見直していく必要があると指摘した。
特別部会は、令和6年度からのデジタル教科書の本格導入について検討するワーキング・グループを置くことを決めた。デジタル教科書と教材の関係や、紙の教科書との整理を議論する。
部会長には荒瀬克己・教職員支援機構理事長が就いた。