教員免許保有者対象にスポーツ指導者資格創設
1面記事日本スポーツ協会
日本スポーツ協会は令和5年度、部活動の地域移行後も指導を希望する教員に向け、同協会の公認スポーツ指導者資格を創設する。全てオンラインによる講習で、内容は選択式のテストとハラスメント防止動画の視聴。6月ごろから養成開始の予定だ。
対象者は教員免許の保有者で、指導歴は不問。教員免許を所持していて教職にない人でも、スポーツの指導経験がある場合や、申し込み直前から指導を開始している場合は、受講が認められる。
この新たな資格は、スポーツ庁で議論が進む、運動部活動の地域移行に向けた取り組み。同協会はスポーツ指導の専門家として、公認スポーツ指導者を養成している。しかし、既に指導現場を持っていることが多く、地域の新たなスポーツ環境で指導ができる人数に限りがあるという。
そのため、現在運動部の顧問を務めており、スポーツ指導に積極的な教員が兼職兼業の許可を得て地域でも指導できるよう、新たに「スタートコーチ(教員免許状所持者)」という資格を創設した。
スタートコーチとは、地域のスポーツクラブや学校の運動部で、その競技の上位資格者と協力して安全で効果的な活動を提供する指導者のこと。自身がプレーした経験がない、あるいは少ない競技を担当することになった教員の取得を想定してつくられた。現在はソフトボールやバレーボール、陸上競技など6種目で育成を行っているが、今後増える可能性もあるという。