沖縄・南城市が中3対象に無料の「塾」 コロナ禍受け
3面記事 沖縄県南城市では、市立中学校の3年生に向け、受験支援のための無料の「塾」を開いている。指導に当たるのは、市が委託した、高校受験の指導経験のある塾の講師たち。本年度は47人が参加しており、合格に向け励んでいる。
この取り組みは、コロナ禍を受け、昨年度から学習機会を確保するために始めた。昨年度は43人が参加し、全員合格を果たした。
他の塾に通っておらず、学習状況に不安のある生徒が対象。在籍校の校長の推薦が必要になる。
講座は週2回実施、受験が近い2月は週3回実施している。市役所の会議室を開放し、習熟度別にクラス分けを行っている。
また、学習用のタブレットも配布。「塾」のない日でも学習できるよう支援している。
同市教委の担当者は「子どもたちの学習機会の確保は大切。同様な取り組みの継続は難しいかもしれないが、来年度以降も地域と協力しながら子どもたちを支えていきたい」と話した。