小・中学生 ゲーム・ネット依存1割弱 横浜市教委調査
1面記事 横浜市教委は昨年11月、市内の小・中学生を対象に行った、ゲームやネットの使用状況、依存傾向の調査結果を公表した。8・9%の児童・生徒にゲーム依存傾向が、9・4%の児童・生徒にネット依存の傾向がみられた。
調査は令和2年10月に実施。市立学校の小学4年生から中学3年生4164人が回答した。回収率は31・4%だった。
ゲーム依存傾向に関して、
・ゲームをしている時のことばかり考えていた時期があったか
・もっとプレーをやりたくて、不満を感じたことがあるか
・ゲームが原因で、家族や友達と大きなけんかをしたことはあるか
―などの九つの質問を用意。5項目以上に当てはまる場合、依存傾向にあると判断した。
ネット依存についても、
・インターネットに夢中になっていると感じるか
・満足を得るために、ネットを使う時間を長くしたいと感じるか
・ネットへの熱中のし過ぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちにうそをついたことがあるか
―といった八つの質問を用意。同様に5項目以上に当てはまる場合、依存傾向にあると判断した。
オンラインゲームをしたことがある児童・生徒に限定した場合、12・6%にゲーム依存傾向がみられた。割合が最も高かったのは小4男子の23・3%。続いて小5男子21・5%、中2男子16・1%だった。
全学年で女子より男子の方が割合は高く、女子で最も高かったのは小4の11・6%だった。
ネット依存についても、動画サイトやSNSを利用したことがある児童・生徒に限定すると、10・0%が該当した。ネット依存傾向は、男女共に中2の割合が最も高く、それぞれ14・4%と13・5%。次いで、小5男子、小4男子が12・8%、12・6%と多く、ゲームだけでなくネットでも依存傾向が多くみられた。
この調査では、併せて生活習慣や健康状態も調査し、ゲームやネット依存との関連を調べた。
平日・休日の就寝時刻と平日の起床時刻が遅く、習い事や塾、部活動がない児童・生徒は、ゲームやネットに依存する傾向があった。
両方またはどちらかの依存傾向がある児童・生徒は、
・家ではホッとできる
・親にはいろいろ相談できる
・学校は楽しい
・何でも話せる現実の友達がいる
―とした割合が少ない傾向にあった。
調査結果の詳細は同市教委のホームページ(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/kyoiku/sesaku/hoken/game.html)から確認できる。