デジタル教科書導入時登録フォーマットを統一 令和6年度から運用へ
2面記事 小・中学校での学習者用デジタル教科書の本格導入を見据え、文科省は学校側が教科書発行者ごとに作成している情報登録用フォーマットを統一化する。令和5年度を試用期間とし、令和6年度から運用を始める。昨年12月23日に開かれたデジタル教科書の技術面での課題解消を目指すワーキンググループで、統一化に向けた考え方やスケジュールを示し、了承された。
デジタル教科書の導入に当たっては、各学校が児童・生徒のアカウントを設定するため、教科書会社などが用意した書式に情報を入力する。
ただ、複数の教科書発行者のデジタル教科書を導入する際、各社で様式が異なるなど手続きが煩雑との指摘が出ていた。
文科省は次の小学校用教科書の改訂時期である令和6年度にデジタル教科書の本格導入を目指しており、統一化した書式も同時に運用を開始する。
登録項目の分類案として、学校が必ず入力する「必須標準項目」、学校が任意で入力する「任意標準項目」、教科書発行者ごとに入力する「各社独自項目」に整理した。必須標準項目にはユーザーIDや利用者区分、入学年西暦などを盛り込んだ。
本年度末までをめどに登録情報の文字数や文字の種類などの条件に加え、セキュリティー面について検討する。