ICT機器の活用事例発表 都立高校
2面記事 東京都教委は昨年12月10日、都立高校におけるICT機器の利活用の事例について、研究校などが発表する場を設けた。また、慶應義塾大学SFC研究所「Society5・0時代の学びと教育・ラボ」との共同研究について、代表の鈴木寛氏から中間報告があった。
都教委では、ICTを活用し、Society5・0に向け、「課題解決・価値創造型」の学びを目指す「TOKYOスマート・スクール・プロジェクト」を進めている。
高校3校、中等教育学校1校、特別支援学校1校のICT担当の教諭が事例を紹介。西高校、三田高校、向丘高校は、平成30年度から令和2年度まで、都の「BYOD研究指定校」だった。
三田高校は、英語での活用事例を発表。ALTとオンラインで交流したり、英語で論文を読んだりするときにタブレット端末を活用。生徒のスマートフォンでは画面が小さく、不便なことも多かったという。
都教委は「Society5・0時代の学びと教育・ラボ」と、高校での端末活用の方向性について、共同研究を行っている。同ラボ代表の鈴木氏が中間報告をした。
鈴木氏は「これからの教員は子どもと1対1で顔を突き合わせてのやりとりを増やすことが重要。日本はデジタル学習コンテンツの量が多く、質が高い。ぜひ活用してほしい」と話した。