第52回「博報賞」贈呈式 対面とオンライン併用で式典開催
6面記事記念写真
計16組へ贈賞
公益財団法人博報堂教育財団
「子ども・ことば・教育」を活動領域として、教育支援などに取り組む(公財)博報堂教育財団(戸田裕一理事長)は11月12日、第52回「博報賞」贈呈式を執り行った。本年度は、博報賞10件、功労賞2件、奨励賞4件の計16件が受賞。博報賞受賞者のなかでも特にすぐれているとして、以下3件には文部科学大臣賞も授与された。
新発田市立住吉小学校は、「子どもと共に自分の差別意識を見つめ学び続ける『じんけん』学習」を実施。「差別はいけない」と教える授業から、「自分自身の加害性や差別意識を子どもと共に考える」授業へと転換を図った点などが評価された。
岐阜市立岐阜小学校は、総合的な学習の時間「ふるさと学習」を中心に、コミュニティ・スクールの特長を生かして、地域の資源に学ぶ学習を積み重ねている。教科横断的な取り組みをし、特に社会科と連携させたことで社会事象を「自分のこと」としてとらえ、自ら行動する児童の姿につながっているとして評価を受けた。
広島県立広島北特別支援学校は、地域の特産品である「芸北リンゴ」を架け橋に、50km以上離れた高等学校と年間を通して、計画的・組織的に交流及び共同学習を展開。異校種間の学習は、それぞれの生徒の意欲や自信などを向上させるだけでなく、相互の敬愛まで高めていると評価された。
博報賞は「国語教育」「日本語教育」「特別支援教育」「日本文化・ふるさと共創教育」「国際文化・多文化共生教育」などに関する領域で、子どもたちの主体性を引き出し、「教育実践の活性化」を果たしている「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」に贈られる。
理事長挨拶